ユーロドルやポンド円、などなどヨーロッパが絡む通貨ペアを取引することが
あると思います。
最近、私はポンド円を扱うことが増えてきています。
今回はヨーロッパ市場の動き、特徴について説明していきます。
市場の時間
夏時間は、日本時間の午後2時半から3時、冬時間は午後3時から4時にスタートします。
ヨーロッパ・ロンドン市場は、圧倒的にロンドン市場の取引量が多く、1時間の時差しかない
欧州は、ロンドン市場に組み込まれてしまう形になります。ドルや円を介在しないユーロ対欧州通貨、
ポンド対欧州通貨のクロス取引が活発に行われています。
ヨーロッパ市場では、日本時間の夕方5時ぐらいからイギリスや欧州の指標の発表が出てくると、
それまでのチャートの動きと一切関係がなく、そこから大きく相場が動き始めることに注意が必要です。
また、アジア時間にできたポジションについて、ヨーロッパ勢が損切りさせようと仕掛けてくることが
よくあることも頭の中に入れておく必要があります。
ヨーロッパ市場での動きを予測する上で注意すべき点は、「ロンドンフィキシング」と呼ばれる時間帯です。
これは、ロンドン時間の16時(夏時間ならば日本時間の午前0時、冬時間なら午前1時)のことで、
この時間帯には、大口顧客の取引が出てくるケースが多く、それがマーケットを大きく動かすことになります。
市場の特徴
世界経済を牽引しているのがヨーロッパ市場とニューヨーク市場です。
ニューヨーク市場よりも、このヨーロッパ市場が全体の値動きの方向を牽引しているように感じます。
新しいトレンドが発生しやすいため、前日のニューヨーク時間や東京時間の
高値・安値のストップを狩りに行く可能性が高いです。
日本時間の20:00(夏時間は21:00)を過ぎると、ニューヨーク外国為替市場がオープンし、
21:00を過ぎるとアメリカの経済指標の発表などにより、
取引の主導権はニューヨーク外国為替市場へと移行します。
そして、日本時間の00:00(夏時間は01:00)を過ぎると、ロンドンフィキシングの時間となり、
再びロンドン外国為替市場を中心とするヨーロッパの外国為替市場が取引の中心となります。
ロンドン外国為替市場の特徴として、取引時間の前半に前日の
ニューヨーク外国為替市場の影響を受けて急な値動きが起こることがあげられます。
また、ユーロ加盟国の財政・金融担当者の発言をきっかけに急激な値動きが
起こることも珍しくありません。
そもそもイギリスポンドは値動きの激しい通貨として知られていますが、
グローバル化の進展にともない海外要因による急激な変動が珍しくなくなっていることから、
ロンドン外国為替市場はリスクとリターンが大きい外国為替市場として知られるようになっています。
まとめ
多くの個人投資家やファンド、金融機関が参加するロンドン外国為替市場は、
世界でもっとも取引量と値動きが大きい外国為替市場として知られています。
値動きの要因はいくつかありますが、その中でもロンドンフィキシングや
ユーロ加盟国の要人発言が与える影響はかつてとは比べものにならないほど大きくなっています。
ロンドン外国為替市場はほかの外国為替市場と比べてもリスクは大きいものの、
それだけチャンスも大きい外国為替市場と言えるでしょう。
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